日本のオカヤドカリ




オカヤドカリ達の生息環境

1口にオカヤドカリといっても、様々に分化した種類がいるわけですから、他の生物と同じように当然ながら棲み分けを行っているのではないかと考えられます。
ただ、オカヤドカリ類はゾエア放出の為に、再びかつて上陸した海岸へと戻ってこなければならず、基本的には海からそう遠くへは進出できないようです。
とは言っても、ヤシガニやオオナキオカヤドカリなど、種類によっては海から離れた意外な場所で見つかる事もあります。
下に沖縄を例として、オカヤドカリ類が主に生息している環境を示します。

1.砂浜

砂浜

砂浜には昼間はオカヤドカリの姿はほとんどないが、細いタイヤの跡の様な這い跡が残っている場合がある。
隣接して海岸植物の群落や岩場などの隠れ場所がある事が棲息の条件で、夜にはナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリが近くの海岸植物の藪から姿を現す。また、海と陸との接点である為、普段は比較的内陸に棲む種類でも、放仔や子供の上陸など、オカヤドカリ達にとってはなくてはならない場所である。

2.アダン林

アダン林

砂浜に続くアダンやクサトベラの群落の根元付近には、ナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリが多く生息している。 場所によっては隆起サンゴの岩場があり、その隙間なども昼間の良い隠れ場所となる。
夜間、特に蒸し暑い夜には活発に動き、砂浜へも出てくる。

3.海岸林

海岸林

海岸に隣接する森には、オカヤドカリやオオナキオカヤドカリ、ヤシガニが進出している。
また、ムラサキオカヤドカリの大型のものも見ることがある。 これらのオカヤドカリ類も放仔の為に海岸へと往来をしなければならない為に、 この森と海岸との間が道路などで分断されてしまうと、非常に住みにくい状況となる。
低温期には、岩や倒木の隙間等に集まっている姿が観察される。

4.マングローブ

海岸林

河口などの汽水域に発達するマングローブは、一見オカヤドカリとは関係なさそうだが、 コムラサキオカヤドカリはオヒルギなどのマングローブ林や、その後背湿地に好んで生息している。
数の多いナキオカヤドカリも、稀にマングローブ付近で見られる事がある。











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