オカヤドカリの見分け方




04年、05年とオカヤドカリブームと呼ばれて久しく、ここを見てくださる方にも実際にオカヤドカリを 飼われている方が少なくないようです。
ところで、皆さんがお飼いになってるオカヤドカリの種類、気になりませんか?
また、旅先のビーチで出会ったオカヤドカリの種類がわかればより興味も湧いてくると思います。
オカヤドカリは種類によって棲んでいる環境も異なります。
このサイトでは触れていませんが、適切な管理方法も違います。
とりあえず、このページでは、主に色による簡易的な見分け方について考えてみることにします。
ただ、色彩変異の多いオカヤドカリ類のこと、この簡易同定だけでは見分けられない個体も若干存在するため、次項では100%確実に同定するために種類ごとのより詳細な追求をしていこうと思います。
同定というと敷居が高そうに思われるかもしれません。
最初は難しいかもしれませんが、数を見て慣れれば必ず簡単に見分けられるようになると思います。
是非一緒に考えてみましょう。



<図1>日本産オカヤドカリ属の同定
(”Heart Mitt Club”に掲載のものを参考に改変。)

紫のナキ、白いムラサキ。

上のチャートの様に順序立てて考えていけば、殆どの個体の同定は難なくできる様になるはずです。
しかし色彩変異の多いナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリでは、ん? と思うような個体に出会う事もあると思います。
ここでは実際にそんな個体について考えてみましょう。
下の<画像1>に示した個体では、鋏脚や歩脚外側は濃紫色をしていました。
ただ、眼柄下側を見てみると、暗色斑が見受けられます。
こういった個体の判断は非常に迷うのですが、この場合は眼柄色を優先してナキオカヤドカリであると見るべきでしょう。
別の同定指標として、鋏脚の顆粒状突起の分布を見るという方法もありますが、 これについては次項に譲ります。
次に、<画像2>ですが、このような白い個体に出くわす事もよくあります。
白いので一見迷うようにも見えますが、これは実はムラサキオカヤドカリの小型個体に多い色彩型であり、 これも眼柄を見ると下側は明色である事がわかります。
このように、紫色であってもムラサキオカヤドカリではないものや、紫色でなくてもムラサキオカヤドカリであるものも多く、 特にここに例示したナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリの同定は、色彩以外の外部形態も非常によく似ており、 生息地でも混棲している場合が殆どであるため慎重に行うべきです。
放仔の場面でも、奄美、沖縄諸島などでは両種は同所的に混在しており、先入観に囚われない正確な同定法を身につける必要があります。
上述の眼柄下側の暗色斑の有無は、両種の同定においては非常に重要な要素となります(※1
最後に、<画像3>についてですが、これは日本では稀種ながら鮮紅色な事から英名”strawberry hermit crab”の名で知られるサキシマオカヤドカリの亜成体ですが、 このようにオカヤドカリ類では、若いうちは親と異なる色彩の種も多く存在します。
このことについては、後述する事にします。


ナキオカヤドカリ

<画像1>脚は紫色をしているが…

ムラサキオカヤドカリ

<画像2>”白い”オカヤドカリ

ナキオカヤドカリ

<画像3>サキシマオカヤドカリ。北マリアナ産の小型個体。

<参考及び引用文献,web site>
(※1: 今福道夫・池田久和,1987.紀州産オカヤドカリ類について. 南紀生物, 29(2):81-83
(※2:”Heart Mitt Club”http://www.geocities.jp/tremolo36/landhmc/landhmc1.html









次へ

甲殻類の部屋に戻る


[PR]女性が輝く公文の先生募集中!:全国で教室開設説明会開催