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その機会は、翌年の夏にやってきました。
平成18年の8月末、再び来島する用があり、大潮の満潮を期して当然気になっていたあのトンネルにも行ってみる事にしました。
8月末ということで、オカガニは時期的に期待できませんが、オカヤドカリ類ならばきっとまだ放幼があるはずです。
夜8時過ぎ、現地に到着。車のドアを開けると、もうそこには1頭目オカヤドカリの姿が<画像4>。
アフリカマイマイを背負った大物でした。
早速トンネルのまわりを捜します。
うじゃうじゃというほどではありませんが、5〜60頭のオカヤドカリ類がいました。
種類を確認してみると、ほとんどがオカヤドカリで、お腹いっぱいに抱卵している個体も結構いて、
この辺りに放仔が目的でやってきている事は間違いなさそうです。
トンネルの入口まで行き、中を覗くとそこにもオカヤドカリの姿がありました<画像5>。
思ったより利用している事がわかったので、今度は道路を渡って海側を見てみる事にしました。
上の道路は夜間は交通量は多くはないものの、幹線道路で車はかなり飛ばした状態で通るので人間でも横断は気を付けなければなりません。
道路上には、山側と違って全くオカヤドカリの姿はありませんでした。
他の島などでも感じた事ですが、オカガニやベンケイガニと比べて、
生息数の割にはオカヤドカリは道路上に出てくる個体は少ないような気がします。
道路脇に密生する場所の横を車で通過しても気付かない事もありました。
この時も道路脇のコンクリート上には多数の個体がいました。
もしかするとオカヤドカリはコンクリートは気にしないがアスファルト舗装は嫌いなのかもしれません。
ただ、盛期には数が多いので横断する個体も少なからずいる事は想像できますが。
さて、道路を横断して海側を覗きこみます。この日は割と海は穏やかな方でしたが、
それでもここは外洋に面しているので結構波立っていました。
前述したように、ここはテトラポットが並んでいて、トンネルの開口部はテトラポット群の根元の方の護岸にあり、
上から眺めても何も見えないので、降りてみることにしました。
夜のテトラポットは足を滑らすと危ないので、慎重に降りていきます。
テトラポットと護岸の間の僅かな陸地部分には、何十頭かのオカヤドカリが既に到着していました。
こんな草も生えていないような場所にオカヤドカリが来る目的は、放仔以外には考えられません。
そのまま暫く待つ事にしました。
しかし、オカヤドカリ達は護岸にそってうろうろするばかりでそう簡単には海に浸かる個体はいません。
様子を伺っているようです。
その上海岸だというのに、やっぱり蚊が待っている僕を悩ませます。 もしかしてこれもトンネルを通って来てるのか?
とか考えながら待つこと小一時間。やっと1頭が海に入りました。
脚を踏ん張り殻を揺らしています<画像6>。
しかし、しばらく待っても放仔をしたのはこの1頭だけでした。
中には海岸まで出たものの、放仔せずトンネルを引き返す個体もいて、なかなか慎重である事を伺わせました。
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