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ビーチを探索
ちょうどマレーシアを訪れる機会があり、ホテル脇がビーチだったため、
昼間オカヤドカリがいないか捜してみることにしました。
ホテルの前はさすがに砂浜にヤシなどがまばらに植えてある程度で、オカヤドカリがいそうな形跡はまったくありません。
暫く海岸沿いに歩いていくとグンバイヒルガオの群落が広がっており、
その陸側は松林になっている場所に辿り着きました。
その一帯は砂浜のため、あまり打ち上げられる巻貝は多くなさそうでしたが、
この松林の林床には、アフリカマイマイが棲息しており、宿となる巻貝の確保はできるような感じでした。
そしてもう1つ、この海岸は観光客が利用するため、ビーチの入り口付近で食べ物なんかが売られているのですが、
恐らくそこで売られていたであろう白い食品トレーのようなものが数個、林の中に転がっていました。
そのポイ捨てされている食品トレーを見ると、食いちぎられたような痕やツメで引っ掻いたような傷があります。
これはもしやオカヤドカリによるものではないかと思い、この松林を中心に捜してみたのですが、
どんなに捜しても残念ながらオカヤドカリの姿は発見できず、その場をいったん引き上げました。
しかし、あの食品トレーの傷は明らかに甲殻類によるもので、
付近にはツノメガニの巣も多いのでそれかもしれませんが、オカヤドカリによるものに思えてなりませんでした。
トレーで晩餐会
昼間、痕跡は掴んだものの、遂にオカヤドカリの姿を発見する事ができなかったので、
オカヤドカリの活性が上がる夜に、再度あの松林に行ってみる事にしました。
その日は夕方スコールがあった為か、おあつらえ向きに蒸し暑い夜になり、ちょっと期待できそうです。
まず現れたのは案の定ツノメガニ。これは昼間にも確認したのでスルーして、トレーの固まっている場所に急ぎます。
その間も、ライトを躍らせながら捨て目で捜しつつ歩きますが、やはりいません。
アフリカマイマイの殻を見つけると、一瞬アッと思いますが、全て中身はカタツムリ・・・。
当然といえば当然なのですが、紛らわしいことこの上ありません。
しかしこのアフリカマイマイ、こんな海岸林まで進出しているとはさすが悪名高き帰化動物という感じです。
これはオカヤドカリがいるとしても、ここは相当密度は低そうです。
そうこうするうちに、あのトレーの場所に近付きました。
おっと、本当にいるじゃないですかオカヤドカリが。
昼間あんなに捜していなかったにも拘わらず、あまりにもあっけなくそこにいました。
白いトレーの上に3頭、仲良く乗っかって何とトレーをむしって食べています。
周りを見回すと、別のトレーの上にも3頭います。
結局、見つかったのはその6頭だけだったのですが、全てトレーの上というなんとも不思議な光景でした。
そこで、可哀想ですがそのうち1頭は標本用として採集し、その場を後にしました。
実はその翌日、翌々日の夜と同じ場所で観察してみたのですが、トレーに来ていたのは同じ5個体のみ、
しかも全てが同じ位の大きさの成体サイズで、どうやらこの辺りでは再生産はうまく行われていないのかもしれないと感じました。
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