オオユビアカベンケイ


オオユビアカベンケイ
オオユビアカベンケイ(名古屋市産、3月)

オオユビアカベンケイ
オオユビアカベンケイ(伊勢湾流入河川産、6月)

オオユビアカベンケイガニ(クシテガニ)

海域汽下汽上淡水陸上

オレンジと赤色のハサミが印象的なベンケイガニの仲間。
クロベンケイガニなどよりも、多少塩分の濃い干潟などに多く、 それほど水際から離れることはないようです。
よって、飼育する時も、多少なりとも飼育水に塩分を添加した方が、 よい成績が得られました。

撮影協力(最上段):西村氏(日本淡水魚類愛護会)


越冬個体(三河湾沿岸、2月)


腹側(同)


石の下に隠れていた。
(三河湾沿岸河口干潟、3月)


まだ動きは鈍い。
(三河湾沿岸河口干潟、3月)


暖かい日には顔を出す。
(三河湾沿岸河口干潟、3月)


夜間も活発に活動。
(四国東系列河川、9月)


背側は地味。
(四国東系列河川、9月)


水中にもよく入ります。
(四国東系列河川、9月)


早朝の葦原にて。
(四国東系列河川、9月)


大型の個体。
(四国東系列河川、9月)


朝日を浴びて。
(四国東系列河川、9月)


朝になっても活動してました。
(四国東系列河川、9月)


同じく早朝の光景。
(四国東系列河川、9月)


飼育下の若い個体。
(三河湾産、4月)




けんか
対峙するオオユビアカベンケイとアシハラガニ


■オオユビアカベンケイから学んだこと■
オオユビアカベンケイ。何と長ったらしい名前であろうか。
明らかにこのカニはこの長い名前のお陰で知名度が低い(のだと思う)。
別に、珍種稀種の類ではないにも拘らず、
こんな名前では、よほどのカニ好きでもないかぎり覚えてもらえない。
ユビアカベンケイに似ていて、少し大きいからオオを付けた・・・。
センスも何もないではないか!
このカニはクシテガニと呼ばれることもあるが、 その方が、よっぽどすっきりとしていて覚えやすい。

子供の頃、家族で河口へシジミ狩りに行ったりすると、 付近のアシ原には、夥しい数のカニが蠢いていた。
黒いカニ、赤いカニ、小さいの、大きいの。
黒いのはクロベンケイ。赤いのは当時はアカテガニだとずっと思っていたのだが、 図鑑によるとベンケイガニであった。
ここでは他に、季節によってはアシハラガニも見られたが、 何度行ってもいるのはその3種だけ。
図鑑で見ると、他にもいろいろなベンケイガニが出ていて、どれも「河口付近に多い」とある。
なのに何故、ここには3種類しかいないのか?
近くの別の川のアシ原へも行ってみたが、結果は同じだった。
僕は勝手に、この地方には、他の種類はいないのだと、自己満足的に結論付けた。

そんな僕がオオユビアカベンケイに出会ったのは、つい最近の事である。
出会った場所は、ベンケイガニのいるアシ原よりもずっと下流の、 もう目の前が海というところだった。
オオユビアカ達は、干潟の脇の捨石の護岸の周りに群れていた。
この地方にいないわけではなかったのだ。
そこには、アシハラガニはいたが、クロベンケイやベンケイガニの姿はなかった。
ベンケイガニ類なら、みんな同じようなところにいるのだと思い込んでいたのだが、 カニ達は、それぞれ好みの場所(塩分濃度?)に棲み分けていたのだ。
考えてみたら、当たり前の事であった。
その後、他にも同じ川で何種かのカニ達に会うことができたが、この事はそのきっかけとなった。
オオユビアカベンケイは、そんな事を僕に気付かせてくれたカニである。
珍しいカニでなくっても、知名度がなくってもいいではないか。
誰が何といおうが、僕はこのカニが一番好きなのだ。
オオユビアカベンケイ、万歳!!




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