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抱卵した♀。(奄美大島、9月)
■夏の夜の出来事■
9月とはいえまだ夏の蒸し暑さの残る奄美大島。
大潮の日の日没後になると、アカテガニ達がごそごそと海岸に集まってきます。
集まってきたカニ達を見ていると、その殆どがメスである事に気付きます。
彼女達のお腹にははちきれんばかりの卵が。
ここ奄美大島のとある汽水域でも、アカテガニの幼生放出が始まるようです。
しばしカニ達の動きに見入る。
ほどなく1頭のカニが水際へと近づく。穏やかな波がカニの体を水没させる。
その瞬間、カニは今までのゆっくりとした動きが嘘のように体をブルブルっと上下に激しく揺らした。
カニの周囲の水がオレンジ色になる。
オレンジに見えたものの1粒1粒、今孵化したばかりの幼生達がピンピンと泳ぎ出した。
このカニがお腹の子供達を全て旅立たせた頃、辺りを見まわすと、そこここで同じ光景が展開されていた。
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